のたりのたり(読み)ノタリノタリ

デジタル大辞泉 「のたりのたり」の意味・読み・例文・類語

のたり‐のたり

[副]ゆるやかにのんびり動くさま。
「―と怠けた浪の音が」〈風葉・恋ざめ〉
[類語]のろいまぬるいまのろい遅いスロー緩慢とろいのろくさいまだるいまだるっこい鈍い緩徐遅緩スローモー遅遅のろのろそろそろゆっくりもたもたぼやぼやだらだらのろま鈍重ちんたらのさのさのそのそとぼとぼのこのこぐずぐずのそりのっそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

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精選版 日本国語大辞典 「のたりのたり」の意味・読み・例文・類語

のたり‐のたり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. ゆるやかにのんびり動くさま、ゆったりとしているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「春の海終日(ひねもす)のたりのたり哉〈蕪村〉」(出典:俳諧・俳諧古選(1763)附録)
  3. だらしなく、無為に過ごすさまを表わす語。のらりくらり。
    1. [初出の実例]「のたりのたりとなまけるが癖で」(出典:開化自慢(1874)〈山口又市郎〉初)

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