ばれ

精選版 日本国語大辞典 「ばれ」の意味・読み・例文・類語

ばれ

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ばれる」の連用形の名詞化 )
  2. 事がうまくまとまらないこと。破談。ごたごた。
    1. [初出の実例]「先の親が不承知だから、所詮破(バ)れだアな」(出典:人情本・貞操園の朝顔(19C中)二)
  3. しくじること。失敗。また、秘密、悪事隠謀などが発覚すること。露顕。
    1. [初出の実例]「なむ三是はばれのもと」(出典:浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)四)
  4. 雨が降ること。
    1. [初出の実例]「先刻のばれではねたのさ」(出典:歌舞伎・彩入御伽草(おつま八郎兵衛)(1808)大詰)
  5. ( 破礼 ) 川柳点の句の末番、大尾などの総称。また、それらの句が性器性交など卑猥(ひわい)なことを詠み、また多くしもがかった句であるところから、卑猥な話をいう。猥談
    1. [初出の実例]「それぞれで囲(かこはれ)の下女ばれをいい」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和五(1768)義五)
  6. 芝居終演
    1. [初出の実例]「ばれ 果」(出典:南水漫遊拾遺(1820頃)四)
  7. カルタ賭博(とばく)の一つ「きんご」で、手札が一五より多くなって負けとなること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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