ひげ根(読み)ひげね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ひげ根」の意味・わかりやすい解説

ひげ根
ひげね

多くシダ植物単子葉植物では、胚(はい)の幼根が成長した第一次根はほとんど発達せず、地上茎地下茎から不定根が群生してひげ根系を形成する。このような根系をつくる根をひげ根という。裸子植物双子葉植物では、普通、第一次根が主根として地中深く伸長し、そこからの側根とともに主根系を形成し、二次肥大することも多いが、ひげ根系では二次肥大せず、比較的細くて均一な太さの根が形成される。

[西野栄正]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

激甚災害

地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...

激甚災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android