ふうふう(読み)フウフウ

デジタル大辞泉 「ふうふう」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ふう

[副]
口をすぼめて何度も息を吹きかけるさま。「熱いそばをふうふう(と)吹きながら食べる」
苦しそうな息づかいをするさま。「ふうふう(と)あえぎながら駆けてくる」
仕事などに追われて苦労するさま。「残業続きでふうふう言っている」
[類語](2うんうん奄奄えんえんくたくたへとへとぐったりよれよれげんなりくたっとぐたっとぐたぐたぐだぐだグロッキーばてるへたばるくたばるへばるへこたれる伸びる顎を出す精も根も尽き果てる

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精選版 日本国語大辞典 「ふうふう」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ふう

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 猫が怒ったり、さかったりした時に毛を逆立ててする鳴き声を表わす語。
      1. [初出の実例]「風よりもぞっとすごきはふうふうと吹てかかれるのべののらねこ」(出典:狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)雑)
    2. 激しく苦しそうな息づかいのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「高い鼻をしたたか打ければ、余り痛さに両手で鼻をかかへ、スウスウフウフウといいながら」(出典:咄本・蝶夫婦(1777)天狗の怪我)
    3. 口をすぼめて繰り返して息を強く吹くさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「拾ひ集めの杉の葉を被せてふうふうと吹立れば」(出典:にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四)
  2. [ 2 ] 火や灯火のことをいう幼児語
    1. [初出の実例]「ソラ行燈に灯々(フウフウ)がついて居るよ」(出典怪談乳房榎(1888)〈三遊亭円朝〉二六)

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