ぶらつく(読み)ブラツク

デジタル大辞泉 「ぶらつく」の意味・読み・例文・類語

ぶら‐つ・く

[動カ五(四)]
垂れ下がって揺れる。ぶらぶらする。「ひょうたんが風に―・く」
あてもなく歩きまわる。「川べりを―・く」
すぐ前にちらつく。「優勝が目の前に―・く」
[可能]ぶらつける
[類語]歩くうろつくさすらうさまよう出歩くほっつくほっつき歩くほっつき回るぶらぶらうろちょろうろうろちゃかちゃか徘徊彷徨低回流浪放浪漂泊流離漂流浮浪右往左往散歩散策足任せ逍遥そぞろ歩き漫歩遊歩漫遊巡歴行脚あんぎゃ跋渉ばっしょう杖を

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精選版 日本国語大辞典 「ぶらつく」の意味・読み・例文・類語

ぶら‐つ・く

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「つく」は接尾語 )
  2. ぶらぶらゆれ動く。ぶらぶらする。ゆらゆらする。ぶらめく。
    1. [初出の実例]「まことに二斗わきにぶらつきて有し故みえず」(出典:咄本・百物語(1659)上)
    2. 「長い鼻をあけ方の秋風にぶらつかせながら」(出典:鼻(1916)〈芥川龍之介〉)
  3. 気持などが定まらなくなる。ふらつく。
    1. [初出の実例]「公事の裁許に心を不用、ぶらついて延引に及ぶもあり」(出典政談(1727頃)四)
  4. すぐ前にちらつく。
    1. [初出の実例]「国家の大事と成事、鼻の先にぶらつけ共」(出典:浄瑠璃・津国女夫池(1721)一)
  5. ぶらぶら歩きまわる。散歩する。また、あてどもなく過ごす。ぶらぶらして暮らす。
    1. [初出の実例]「我は道にぶらついて」(出典:浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)五)

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