ほくそ笑む(読み)ホクソエム

デジタル大辞泉 「ほくそ笑む」の意味・読み・例文・類語

ほくそ‐え・む〔‐ゑむ〕【ほくそ笑む】

[動マ五(四)]《「ほくそ」は「北叟」か》うまくいったことに満足して、一人ひそかに笑う。「してやったりと―・む」
[類語]笑うにやにやにやりにんまり微笑む笑む笑い飛ばす笑い崩れる笑いける笑い転げる笑いさざめく嘲笑あざわら薄笑うせせら笑う吹き出すにこつくにたつくにやつく若気にやけやに下がる相好を崩す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く目を細める一笑に付すにこにこにっこりにこりにこやかにたにたにたりくすくすくすりくつくつ莞爾かんじくっくっとうふふえへらえへらえへへいひひあははにかっとからから薄笑い忍び笑い盗み笑い嘲笑ちょうしょう冷笑嗤笑ししょう鼻で笑う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほくそ笑む」の意味・読み・例文・類語

ほくそ‐え・む‥ゑむ【ほくそ笑】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 控えめにかすかに笑う。満足そうにほほえむ。また、一人悦に入って笑う。ほくそわらう。
    1. [初出の実例]「文覚ほくそ咲(ヱミ)て」(出典源平盛衰記(14C前)一九)

ほくそ笑むの補助注記

「ほくそ」は、北叟すなわち塞翁(さいおう)のことで、「塞翁が馬」の故事のように世の無常を達観し、喜憂・善悪いずれにつけても少し笑う「北叟笑い」からとする説〔妻鏡壒嚢鈔〕があり、「北叟」の字をあてる。→ほくそわらい

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