もじ

精選版 日本国語大辞典 「もじ」の意味・読み・例文・類語

もじもぢ【&GI219D;・&GI219D;子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もじおり(織)
  3. 織の絹織物の一つで、主として経(たていと)は赤、緯(よこいと)に青を用いた目のあらい布。法衣などに用いる。また紗(しゃ)と同様、夏の衣にも用いる。〔文明本節用集(室町中)〕
  4. 麻糸をよじって織り出した目のあらい布。文祿・慶長(一五九二‐一六一五)頃から伊勢国(三重県)津で織られだした。夏の衣・蚊帳(かや)などに使う。綿子と区別して津(つもじ)ともいう。
    1. [初出の実例]「時ならぬもじの肩衣など、衣紋けだかくひきつくろひ参りけるに」(出典:咄本・鹿の巻筆(1686)二)
  5. 近世中期、綿糸で織り出された目のあらい布。夏用の肌着地、養蚕網、魚網などに使う。綿子。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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