やっとこさ(読み)ヤットコサ

デジタル大辞泉 「やっとこさ」の意味・読み・例文・類語

やっとこ‐さ

[感]力を入れるときのかけ声。やっとこせ。「やっとこさと、重い腰を上げる」
[副]やっとのことで。やっとこ。やっとこせ。「やっとこさ進級した」
[類語]えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやく何とかかろうじてからくも危うくすんでのところで間一髪危なくすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やっとこさ」の意味・読み・例文・類語

やっとこ‐さ

[1] 〘感動〙 力を入れて事をする際などに発する掛け声。どっこいしょ。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)南北さぶ「あたたまりの引ぬうちに、引て入ましょ。やっとこさのゑひ」
[2] 〘副〙 (「と」「で」を伴って用いることもある) かろうじて物事をするさまを表わす語。やっと。やっとこ。やっとこさっとこ。
※雑俳・新編柳多留‐一〇(1844)「ヤットコサ語りおふせた平作場」

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