『新約聖書』のなかの三通の書簡。「ヨハネの手紙」ともいう。宛先(あてさき)が教会全般であるという意味で、「ヤコブ書」「ペテロ書」「ユダ書」とともに古くから公同の手紙とよばれている。しかし第二の手紙は特定の一教会に、第三の手紙はガイオという名の個人にあてられている。第1、第2の手紙は、キリストの人性を否定して倫理的に自由主義的傾向をもつグノーシス主義的異端を論駁(ろんばく)し、信徒に、教会の正しい教えに従い、隣人愛を実践することを勧めている。第三の手紙では、教会の主導権を得ようとしているデオテレペスという人物の悪に従わず、善を行うことが勧められる。
三通とも紀元100年前後に小アジアで「長老」とよばれる教会の指導者ヨハネによって書かれたものと思われる。
[川島貞雄]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新