精選版 日本国語大辞典 「わが闘争」の意味・読み・例文・類語
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ヒトラーの主著。ヒトラー一揆(いっき)(ミュンヘン一揆ともいう)のあと、彼は獄中で本書の口述筆記をさせ始め、出獄後、1925年7月に上巻、26年12月に下巻が、また30年に合巻普及版が発行され、1943年までに984万部が発売された。本書で、彼は自分の前半生と初期ナチス運動について述べ、自己の世界観、現代大衆社会への批判、ナチス党の政策を主として説明し、また議会民主制反対、指導者中心の独裁制樹立、反ユダヤ主義、社会福祉の拡充、中間層と農民の保護、党の上部組織による下部の厳格な統制(指導者原理)を説いた。外交上では、イギリス、イタリアと組んでフランス、ソ連(当時)と戦い、東ヨーロッパにゲルマン民族の大帝国を建てることを要求した。その後字句の改訂は行ったが、論旨は組織論上の1か所を除いて、まったく変更しなかった。
[村瀬興雄]
『平野一郎・将積茂訳『わが闘争』2巻(角川文庫)』
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ヒトラーの主著。投獄されていた1924年に口述筆記させた第1巻と,出獄後に執筆した第2巻から成り,25~27年にミュンヒェンで出版された。彼のおいたちと初期の政治活動に多くの歪曲を加えながらふれ,同時に彼の反ユダヤ主義,反民主主義的世界観が述べられている。さらに東ヨーロッパを征服してユダヤ人を追放し,ゲルマン民族が必要とする領土を獲得するという政治綱領が示されている。28年に口述された『第二の書』の中では外交政策がより具体的に展開されている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
(2014-1-28)
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…第1の神話は,人種と文化がストレートに関連するとするものであり,第2の神話は,ある人種は知的にすぐれているというものである。ヒトラーは,ヨーロッパ白色人種に根づく有色人種劣等思想(19世紀末,フランス人J.A.deゴビノーによって頂点に達した)を根拠に記した《わが闘争Mein Kampf》(1925‐27)において,人種主義を唱えている。〈われわれが今日,人類文化について,つまり芸術,科学および技術の成果について目の前に見出すものは,ほとんど,もっぱらアーリヤ人種の創造的所産である〉〈アーリヤ人種の輝く額からは,いかなる時代にもつねに天才の神的ひらめきがとびでる〉。…
…第1の神話は,人種と文化がストレートに関連するとするものであり,第2の神話は,ある人種は知的にすぐれているというものである。ヒトラーは,ヨーロッパ白色人種に根づく有色人種劣等思想(19世紀末,フランス人J.A.deゴビノーによって頂点に達した)を根拠に記した《わが闘争Mein Kampf》(1925‐27)において,人種主義を唱えている。〈われわれが今日,人類文化について,つまり芸術,科学および技術の成果について目の前に見出すものは,ほとんど,もっぱらアーリヤ人種の創造的所産である〉〈アーリヤ人種の輝く額からは,いかなる時代にもつねに天才の神的ひらめきがとびでる〉。…
…その遺言においても,反ユダヤ主義と〈生存圏〉樹立の必要を強調した。
[思想,性格]
《わが闘争》(1925‐26)から《第二の書》(1928年夏執筆完了。ただし刊行されず,第2次大戦後に草稿が発見され,61年に公刊)の執筆の間に世界観を確立した。…
…ナチ党(ナチス)の古参党員でヒトラーの側近。1924年,獄中のヒトラーの《わが闘争》の口述筆記の相手を務める。32年,党官房の長として〈指導者代理〉(〈第三帝国〉では〈総統代理〉),33年3月からはその資格で閣僚,さらにゲーリングにつぐヒトラーの〈第二後継者〉にも指名される。…
※「わが闘争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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