アグリッピナ(小)(読み)アグリッピナ[しょう](英語表記)Agrippina, Minor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アグリッピナ(小)」の意味・わかりやすい解説

アグリッピナ(小)
アグリッピナ[しょう]
Agrippina, Minor

[生]15. アラ・ウビコルム
[没]59. パウリ
ローマ皇帝ネロの母。皇帝クラウディウス1世の妃。ゲルマニクス・カエサルアグリッピナ (大) の娘。 28年グナエウス・ドミチウス・アヘノバルブスと結婚,ネロを生む。 39年兄のガイウス帝に対する陰謀のかどで追放されたが,41年ローマに帰り,49年叔父にあたるクラウディウス帝と結婚,連れ子のネロを養子にさせ,帝と前妃メッサリナとの娘オクタウィアと結婚させ,ついに 54年クラウディウスを毒殺してネロを帝位につけた。ネロの治世の初期には権力をふるったが,やがてネロと対立し,ネロの刺客によって殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android