旺文社世界史事典 三訂版 「アショーカ王」の解説
アショーカ王
アショーカおう
Aśoka
阿育王
インドのマウリヤ朝第3代の王(在位前268〜前232 (ごろ) )
チャンドラグプタの孫。半島南部を除き全インドを初めて統一したが,カリンガ(現オリッサ地方)征服戦に10万の死者を出したことに悔悟して仏教に帰依し,勝利の絶頂にあって戦争を放棄した。政治理念は仏法による平和を理想とし,これを磨崖 (まがい) や石柱に刻み,また第3回仏典結集 (けつじゆう) を援助した。王の時代に仏教はセイロン(現スリランカ)に伝えられた。
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