アセタール樹脂(読み)アセタールジュシ

デジタル大辞泉 「アセタール樹脂」の意味・読み・例文・類語

アセタール‐じゅし【アセタール樹脂】

acetalホルムアルデヒドが高度に重合した樹脂。耐摩耗性にすぐれ、変形しにくく、耐熱温度が高いので、歯車・ねじ・ファスナーなどに使用

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化学辞典 第2版 「アセタール樹脂」の解説

アセタール樹脂
アセタールジュシ
acetal resin

アルデヒドイオン重合から得られるポリアセタール主成分とする樹脂をいう.デュポン(DuPont)社は,ポリホルムアルデヒド


末端基を安定化させることによって実用可能な樹脂を得,デルリンまたはセルコンの名でそのフィルムを市販している.ポリアセトアルデヒドは触媒によって異なったポリマーが得られる.たとえば,カチオン触媒からは粘着性の無定形ゴム状ポリマーが得られ,アニオン触媒からは結晶性重合体が得られる.[CAS 9002-81-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報