アゼルバイジャン人(読み)アゼルバイジャンじん(その他表記)Azerbajdžanskaja

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アゼルバイジャン人」の意味・わかりやすい解説

アゼルバイジャン人
アゼルバイジャンじん
Azerbajdžanskaja

アゼルバイジャンを構成するチュルク語系の民族。アゼルバイジャンに約 600万人が居住するほか,イランにも約 1000万人が居住する。言語は,チュルク語系のアゼルバイジャン語で,トルクメン語トルコ語などと方言群を形成している。アゼルバイジャン人の起源は,この地方に起源をもつアルバニア人,メディア人などと,のちにやってきたブルガリア・フン人,スキタイ・キンメル人,イラン人,ハザル人,チュルク・モンゴル人との混交によるものと思われる。かつては主として定住農耕と牧畜を行なった。多くはイスラム教徒である。

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世界大百科事典(旧版)内のアゼルバイジャン人の言及

【アゼルバイジャン】より

…国内にはナヒチェバン自治共和国(1924形成)とナゴルノ・カラバフ自治州(1923設置)があり,国内は行政上59地区,11都市に分けられている。民族構成はアゼルバイジャン人90%,ダゲスタン諸族3.2%,ロシア人2.5%,アルメニア人2.3%,その他2%である(1995推定)。ソ連邦解体前の1989年センサスではロシア人,アルメニア人がそれぞれ約6%を占めていた。…

【ソビエト連邦】より

…この地方には漢民族系でイスラム教徒であるドゥンガンやウイグル人,また朝鮮人(大部分は1937年に極東地方から強制移住させられた)などの民族もいる。 チュルク諸語系の民族はソ連に20民族あるといわれるが,そのおもなものは上記のほかに,ボルガ中流,南ウラルのタタール人,チュバシ人,バシキール人,南シベリアのアルタイ人,トゥバ人,ハカス人,東シベリアのヤクート人,カフカス地方のアゼルバイジャン人,ノガイ人,カラチャイ人,バルカル人などである。 ザカフカス地方の主要民族は上記のアゼルバイジャン人と,古い文化をもつアルメニア人,グルジア人であるが,言語系統も文字も伝統宗教も異にしている。…

※「アゼルバイジャン人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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