世界大百科事典(旧版)内のアゾレーキ顔料の言及
【顔料】より
… 有機顔料を化学構造から分類すると,黄色~赤色系の主体をなすアゾ顔料と,青色~緑色系のフタロシアニン系が多く,ほかに金属錯塩型顔料,トリフェニルメタン系顔料,また近年その開発が精力的に進められているモダンピグメントmodern pigmentsがある。
[アゾ顔料]
発色団としてアゾ基-N=N-を含む顔料で,カルボキシル基-COOH,スルホ基-SO3Hなどの親水基を分子内にもたない不溶性アゾ顔料と,これを分子内にもつ水溶性アゾ色素をカルシウム塩,バリウム塩の形で不溶化したアゾレーキ顔料に分類される。(1)不溶性アゾ顔料 (a)親水基をもたないジアゾ成分をβ‐ナフトール,2‐ヒドロキシ‐3‐ナフトエ酸およびそのアニリド(ナフトールAS類)にカップリングした系統(図1-a) 赤色~紫色顔料で,親水基をもつアゾレーキに比べ耐水・耐アルカリ性が大きく,耐光性もかなり高い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」