アッティカ方言(読み)あってぃかほうげん

世界大百科事典内のアッティカ方言の言及

【ギリシア語】より

…またその//(長,短,短)6脚(6脚目は//で二つの短は一つの長に変えられる)を1行とする叙事詩のリズムは,レスボス島の女流詩人サッフォーの詩にみられる抒情詩のそれなどとともにそのままローマの詩人によって継承され,ヨーロッパの詩の古典的伝統を築いた。 古典ギリシア語は,政治的中心となったアテナイを含むアッティカ方言Atticの優れた作家たちによって完成された。アイスキュロス,ソフォクレス,エウリピデスの三大悲劇詩人の作品は,コロスの歌う詩のパートと対話からなり,ここにホメロス以来の詩語の伝統と散文的な要素がみごとに融合している。…

【コイネー】より

…〈共通語common dialect〉の意。古代ギリシアでは前5世紀にアテナイが政治・文化の中心になるとともに,その言語であるアッティカ方言Atticが,他の方言を抑えてギリシア語を代表する位置を占めるにいたった。そしてこれにイオニア方言Ionicを加え,アッティカに固有の形を除いて,一つの共通語が形成された。…

※「アッティカ方言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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