アブーハニーファ(英語表記)Abū Hanīfa

改訂新版 世界大百科事典 「アブーハニーファ」の意味・わかりやすい解説

アブー・ハニーファ
Abū Hanīfa
生没年:699ころ-767

イスラム法学者。スンナ派四法学派の一つハナフィー派の祖。祖父アフガニスタンからクーファに連れてこられた奴隷で,父の代から絹織物商であった。主としてクーファで法学・神学を学び,師のハンマードの没後クーファにおける法学の第一人者と称せられた。カーディー(裁判官)の職に就くことなく,多くの弟子を育てた。著書とされているものの多くは,後世の人の作品と考えられる。シーア派との関係を疑われてバグダードで獄死した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android