アムステルダム大会(読み)アムステルダムたいかい(英語表記)Amsterdam Congress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムステルダム大会」の意味・わかりやすい解説

アムステルダム大会
アムステルダムたいかい
Amsterdam Congress

1904年8月 14~20日オランダのアムステルダムで開かれた第2インターナショナルの第6回大会。参加者は 25ヵ国,483人。日本からは片山潜が社会主義勢力を代表して参加。大会の中心問題はドイツ社会民主党内に発生した,E.ベルンシュタインの修正主義の問題で,左翼と中央派の合同により,修正主義を否認するドレスデン=アムステルダム決議が採択された。なお,日露戦争さなかに開かれたこの大会で,日本代表の片山潜とロシア代表で大会副議長の G.V.プレハーノフが,戦争に抗議し,共通の闘争のための連帯を誓って壇上握手をかわし,数分に及ぶ拍手を受けた。しかし,戦争の際ゼネラル・ストライキを行う決議案は否決された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android