精選版 日本国語大辞典 「アラビアゴム」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
アフリカ産のマメ科(APG分類:マメ科)アカシア属の植物アラビアゴムノキ(学名はAcacia senegal)、またはその同属や近縁の植物の幹に傷をつけて採取した樹液を日照で乾燥した天然樹脂のこと。アラビアガムともいわれ、かつてアラビア半島を経由して輸出されたのでこの名がある。無色ないし淡黄色のガラス状樹脂である。主成分はアラビン酸とよばれる複雑な多糖であり、L-アラビノース、D-ガラクトース、L-ラムノースおよびD-グルクロン酸からなる。通常、カルシウム、マグネシウムおよびカリウム塩として存在し、加水分解酵素および酸化酵素が含まれている。用途は、水彩絵の具の展色剤(バインダー)、医療用の粘滑剤、錠剤の結合剤、乳化剤、糊(のり)および接着剤、ガムシロップなどである。かつてその水溶液はアラビア糊とよばれて用いられた。現在市販されているアラビックヤマト糊は、ポリビニルアルコール水溶液が主成分である。
[福田和吉 2019年10月18日]
アフリカ産のマメ科Acacia senegal,またはその同属植物の枝幹から得た分泌物の乾燥品.往時,アラビアを経て輸出されたのでその名がある.無色ないし淡黄褐色の透明または多少乳濁した球状塊あるいは破片で,砕面はガラス状で光沢があり堅い.主成分はアラビン酸79~81% で,Ca,MgおよびK塩として存在する.アラビン酸はL-アラビノース.D-ガラクトース,L-ラムノースおよびD-グルクロン酸からなる.加水分解酵素および酸化酵素が含まれている.水溶性であり粘滑剤として胃腸カタルなどに対する医療用として用いられるほか,錠剤などの結合剤,乳化剤,あるいは糊料,接着剤などとしても用いられる.[CAS 9000-01-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
… アカシア属でソウシジュのように高木になる種は,材木として植林され,その早い生長が注目されている。樹皮からタンニンが採取される種も多く,モリシマアカシア,アラビアゴムモドキA.arabica Willd.(アフリカ原産)や,薬用にする阿仙薬が採取されるアセンヤクノキA.catechu Willd.(インド原産)などが有名である。しかし,アカシア属の最も重要な産出物は,アラビアゴムと称される樹脂であろう。…
…(1)ガムgumといわれる無定形物質。この代表的なものがアラビアゴムgum arabicおよびトラガントゴムgum traganth(トラガカントゴムgum tragacanth)である。主成分は種々の多糖類がさまざまな割合で結合した高分子物質で,水に入れるとコロイド溶液となるか,著しく膨潤し粘りけを示す。…
※「アラビアゴム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイ...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新