アレハンドロ-デ-フンボルト国立公園(読み)アレハンドロデフンボルトこくりつこうえん

世界遺産詳解 の解説

アレハンドロデフンボルトこくりつこうえん【アレハンドロ-デ-フンボルト国立公園】

2001年に登録された世界遺産(自然遺産)。キューバ東部のグアンタナモ州とオルギン州にまたがる国立公園で、カリブ海に面するバラコア山をはじめとする山岳地帯に総面積711.4km2のエリアを持つ。山岳地帯から海岸にかけて広がる自然が生み出した景観、海岸線に広がる珊瑚礁などが大きな魅力になっている。この公園の名前は、1800~1801年にかけてキューバを訪問したドイツ(プロシア)の博物学者・地理学者で探検家のアレクサンダー・フォン・フンボルトに由来するもの。彼の名前はこのほか、フンボルト海、フンボルト海流フンボルトペンギンなどに残っている。フンボルトがこの地を訪れたのは、熱帯林が広がり、キューバ・ソレノドン鼻先の長い食虫類に属する小型の哺乳類)など稀少生物が生息していたからといわれている。また、ここにはポリミタスという固有種のカタツムリも生息している。◇英名はAlejandro de Humboldt National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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