アングリカン・チャーチ(読み)アングリカンチャーチ

百科事典マイペディア 「アングリカン・チャーチ」の意味・わかりやすい解説

アングリカン・チャーチ

〈英国国教会〉〈聖公会〉ともいい,アングリカン・コミュニオンAnglican Communionと同義。ローマカトリック教会,プロテスタント諸教会,東方正教会などと並ぶ,キリスト教世界の有力な宗派。1534年,離婚問題を機に,英国王ヘンリー8世が国王至上法をもってローマと絶縁したのが始まりで,以来カトリックへの復帰,ピューリタン離脱など紆余曲折を経ながらも,組織の整備と旺盛な海外伝道を行って今日に至っている。カンタベリー大主教座(カンタベリー大聖堂)のもと,世界中に38の管区と約4500万の信徒をもつ。日本へは1859年初の伝道,1887年日本聖公会が発足した。教義上はプロテスタント,儀礼礼拝はカトリックという独自の立場から特に教会合同運動に寄与している。
→関連項目イギリスオックスフォード運動カトリック解放法キリスト教クラレンドン法典国王至上法

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