デジタル大辞泉
「アンジャル」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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アンジャル
Anjar
レバノン中部,アンティレバノン山脈のふもと,ビカー高地にある都市遺跡。古くから灌漑農業の中心地として,また隊商路の中継地,交易地として栄え,8世紀初頭,ウマイヤ朝のカリフ,ワリード1世がここを保養地としたことで,新たに都市計画がなされ,宮殿やモスク,公共浴場,住居などが次々に建てられた。 40の円塔が張出した城壁に囲まれた大きな長方形をなし,東西南北の壁の中央部分に設けられた大門を結ぶ2本の大通りによって4分割されていた。建物の壁面には,地震対策として煉瓦と切石を交互に積重ねる工法がとられている。 1984年世界遺産の文化遺産に登録。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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アンジャル
1984年に登録された世界遺産(文化遺産)。レバノンの東部、レバノン山脈の麓のベカア平原にある城塞都市遺跡である。この都市は8世紀初頭に、ウマイヤ朝(661~750年)の第6代カリフ(ムハンマドの後継者の意で、全イスラムの最高指導者)、アル・ワリード1世の命により建設され、ダマスカスとベイルートを結ぶ交易ルートの中間点に位置することから繁栄した。城壁に囲まれ、その内部には、カリフの寵愛を受けた女性たちの第2宮殿、モスク、公共浴場などの跡が残されている。◇英名はAnjar
出典 講談社世界遺産詳解について 情報
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