アンデス[山脈](読み)アンデス

百科事典マイペディア 「アンデス[山脈]」の意味・わかりやすい解説

アンデス[山脈]【アンデス】

南米西部,太平洋岸に沿って縦走する世界最長の山脈。全長7000kmに及ぶ。ロッキー山脈とともに南北アメリカ大陸西部を走るコルディレラ山系の一部を成す。中生代の地向斜堆積物が第三紀造山運動で褶曲(しゅうきょく)して生まれたもの。火山,地震が多い(環太平洋火山帯地震帯)。5000m以上の高峰連なり最高峰アコンカグア山。全般的に熱帯・亜熱帯域にあるが気候的には高度差による垂直較差が著しく,3000mあたりの冷涼地帯で農業,畜産が行われる。縁辺部は銅,銀,スズなどに富む。ペルー南部からボリビア北部にわたるアルチプラノはアンデス古代文明の中心であった。
→関連項目アドベアマゾニアアルゼンチンアンデス文明インカパタゴニアペルーボリビア南アメリカメルセダリオ[山]ユーヤイヤコ[山]ラ・パスワスカラン[山]

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