デジタル大辞泉 「イリノイ州」の意味・読み・例文・類語 イリノイ(Illinois) 米国中部の州。州都スプリングフィールド。トウモロコシ・大豆・小麦などの産地。シカゴを中心に各種工業が発達。→アメリカ合衆国[補説] 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イリノイ州」の意味・わかりやすい解説 イリノイ〔州〕イリノイIllinois アメリカ合衆国中部にある州。州都はスプリングフィールド。インディアン,アルゴンキン族が住んでいた地で,17世紀後半フランス人が入植。 1763年イギリスに譲渡。 1818年,合衆国の第 21番目の州となった。全域がプレーリー地帯に属し,ゆるやかに南に向って傾斜する平坦地から成る。最高点でも標高わずかに 376mにすぎない。大陸性気候であるが,ローム質の黒色土になっているところも多く,一般に肥沃である。イリノイ川が北東から南西にほぼ中央を貫流し,西方の州境を流れるミシシッピ川にセントルイスで合流。 1840年代に東部からの移民が流入し,80年代から第1次世界大戦までの時期には東ヨーロッパや南ヨーロッパから多数の移民が入り,次いで都市には多くの黒人が移住してきた。 20世紀前半に多くの人種問題による暴動が起きている。農業は穀物生産が主で,トウモロコシをはじめ,ダイズ,コムギ,オオムギ,ライムギが栽培される。工業では,シカゴとその周辺地域で製鉄,製鋼業,精肉業が盛ん。鉱産資源では,石炭,石油の産出は減退しているが,これらの産業は,オハイオ川や五大湖の水運と陸上交通を背景として発展した。イリノイ大学,シカゴ大学などがあり,シカゴの商品取引所,スプリングフィールドのリンカーン記念館は有名。面積 15万2km2。人口 1283万632(2010)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報