イヴァノヴォの岩窟教会群(読み)イヴァノヴォのがんくつきょうかいぐん

世界遺産詳解 の解説

イヴァノヴォのがんくつきょうかいぐん【イヴァノヴォの岩窟教会群】

1979年に登録されたブルガリア世界遺産文化遺産)で、同国第5の都市ルセ南方に位置する。13世紀に、後のブルガリア正教会総主教ヨアキムが、ルセンスキー・ロム川沿いにそびえる高さ32mの岩をくりぬいて教会を建てた。この岩窟教会はブルガリアを代表する聖地となったが、14世紀のオスマン帝国侵攻漸次衰退した。「ユダの裏切り」などを描いた13~14世紀にかけてのフレスコ画が教会群の5つの教会に保存されている。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。◇英名はRock-Hewn Churches of Ivanovo

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android