ウォルムス(英語表記)Worms

デジタル大辞泉 「ウォルムス」の意味・読み・例文・類語

ウォルムス(Worms)

ドイツ西部、ライン川中流の古都。ローマ時代に建設され、フランク王朝時代には帝国直轄の都市となり、しばしば帝国議会が開催された。ぶどう酒産地ボルムス

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百科事典マイペディア 「ウォルムス」の意味・わかりやすい解説

ウォルムス

ドイツ,ラインラント・ファルツ州の古都。ライン川左岸の河港都市。ブドウ酒を産し,機械・皮革・家具製造工業が行われる。5世紀にはニーベルンゲンの歌にうたわれたブルグント王国の中心都市。496年以降フランク王国の王領地。1122年にはウォルムス協約が結ばれた。8―16世紀の間には100回以上の国会開催。ウォルムス大聖堂はじめ多くのロマネスク建築を残す。8万2000人(2005)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォルムス」の意味・わかりやすい解説

ウォルムス
Worms

ドイツ西部,ラインラントファルツ州,ライン中流左岸にある歴史的都市。古くはケルト人居住地でローマ時代にウァンギオヌムと呼ばれた。 413~436年にはブルグント王国の首都であった。 13世紀初頭に作られた叙事詩ニーベルンゲンの歌』の舞台。7世紀初頭フランク王が聖堂建立,のち帝国直轄都市となり,1122年のウォルムス政教条約,1521年のウォルムス帝国議会 (ルターの法益剥奪を採決) など重要な会議の開催地となった。現在はブドウ栽培地帯の中心地で,ワインの醸造,皮革,機械工業が行われる。 1018年創設のロマネスク大聖堂,1868年建設のルター記念碑,ユダヤ人墓地などが有名。人口7万 6503 (1991推計) 。

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世界大百科事典 第2版 「ウォルムス」の意味・わかりやすい解説

ウォルムス【Worms】

ドイツ西部,ラインラント・ファルツ州の都市。ライン川左岸に位置する。人口7万7000(1991)。染色を含む若干の化学工業金属加工,家具製造が盛んで,ラインヘッセン・ワインの主産地の一つ。ケルト人,ゲルマン人の居住の後,前50年ころカエサルがこの地を占拠,以後ローマ軍団の駐屯地となる。4世紀以降司教座の所在地(1801まで)。413‐436年ブルグント王国の首都,496年以後フランク王国の王領地となり,898年には国王の諸特権が司教に委譲される。

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367日誕生日大事典 「ウォルムス」の解説

ウォルムス

生年月日:1869年12月8日
フランスの社会学者
1926年没

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