ウビコ(その他表記)Jorge Ubico Castañeda

改訂新版 世界大百科事典 「ウビコ」の意味・わかりやすい解説

ウビコ
Jorge Ubico Castañeda
生没年:1878-1946

グアテマラ軍人政治家。同国の改良派軍人の最後のひとりとして,1931年に自由党等の支持もと大統領選出された。大不況下の同国で公共投資削減均衡予算,賃金削減等の対不況政策を実施し,輸出経済の促進をはかるとともに,〈緊急事態〉を理由にして大衆運動を徹底して弾圧し,長期の強権体制をしいた。しかし44年に大衆的な反発のため大統領を辞任してアメリカに亡命し,同地で死去した。
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百科事典マイペディア 「ウビコ」の意味・わかりやすい解説

ウビコ

グアテマラの軍人,政治家。1931年に大統領に選出。不況対策として公共投資の削減,均衡予算,賃金削減を実施し,バナナコーヒーなどの輸出振興をはかるとともに,大衆運動を徹底的に弾圧して強権体制をしいた。1944年辞任して亡命。
→関連項目グアテマラ(国)

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世界大百科事典(旧版)内のウビコの言及

【グアテマラ】より

…バナナの積出港プエルト・バリオスとグアテマラ市および太平洋側のサン・ホセを結ぶ鉄道を敷設したのも同社である。1929年に始まる世界的大不況は同国経済に深刻な打撃を与えたが,31年にホルヘ・ウビコが大統領となり,44年のクーデタで倒されるまで独裁体制を維持し,反対勢力の弾圧と国家主義的経済政策の促進に努めている。44年10月には,小ブルジョアジー,学生が軍部の一部の支持を得て,ウビコを倒した軍事評議会を打倒し,翌年,改革派のフアン・ホセ・アレバロが大統領に選出された。…

※「ウビコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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