デジタル大辞泉
「ウースター」の意味・読み・例文・類語
ウースター(Worcester)
米国マサチューセッツ州中部の都市。ボストンの西約60キロメートルに位置し、同州第二の規模をもつ。商工業が盛ん。クラーク大学、ウースター州立大学などが所在し、美術館や博物館が多く、文教都市でもある。
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ウースター
Worcester
アメリカ合衆国,マサチューセッツ州中部の都市。ボストンの西方 60kmのブラックストーン川岸に位置する。 1673年入植,1713年以後定住が進んだ。水力に恵まれず工業化は遅れたが,蒸気力が導入され,1828年の運河開通などにより綿織物を中心に急速に工業化が進み,マサチューセッツ州中部の工業中心地として成長した。機械,工作機械,金属,皮革,繊維工業などが行われる。ニューイングランドから西方およびニューヨークにいたる交通の要衝で,地方卸小売の中心でもある。クラーク大学 (1887創立) をはじめ,数多くの教育機関や美術館がある。毎年行われるウースター音楽祭 (1858) は同国最古。人口 18万1045(2010)。
ウースター
Worcester
南アフリカ共和国,西ケープ州中西部の町。ケープタウン東北東約 100km,ヘックスリバー山地のふもとに位置。商科大学,工業高校,盲・聾唖学校などがあり,果樹栽培,ワイン醸造地帯の中心地で,果物,野菜の加工,機械工業,織物業なども盛ん。人口 6万6349(2001)。
ウースター
Wooster
アメリカ合衆国,オハイオ州北部,キルバッククリークの岸にある都市。 1808年に創設。 47年にこの町のドイツ系移民がアメリカで最初のクリスマスツリーを立てたという。付近にオハイオ農業研究センターがあり,市内には種々の工場がある。人口2万 2191 (1990) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ウースター【Worcester】
イギリス,イングランド中部にあるヘリフォード・ウースター州(旧,ウースター州)の州都。人口8万2000(1991)。セバーン川中流東岸に位置し,交通要地であるため周辺農業地帯の中心地をなす。ウースターソースに代表される農産加工のほか,手袋,ウースター磁器の生産で知られ,ホップ市場も開かれる。680年の司教管区の新設以降,宗教の中心地となり,中世からは毛織物業が発達した。ピューリタン革命期の1651年には,〈ウースターの戦〉の戦場となり,クロムウェルがチャールズ2世を破って最終的な勝利を得た。
ウースター【Worcester】
アメリカ合衆国マサチューセッツ州中央部の工業都市。人口16万5000(1994)。1828年,ブラックストーン運河の完成後,急速に工業化が進展した。機械,金属製品,化学製品,プラスチック,電気部品,衣服,皮革などがおもな製造業である。ニューイングランドの工業中心地の一つであるが,クラーク大学,ウースター州立大学,ウースター工科大学,ホーリー・クロス大学などのある大学町でもある。1722年町制,1848年市制施行。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報