エウドクシア(英語表記)Aelia Eudoxia

世界大百科事典 第2版 「エウドクシア」の意味・わかりやすい解説

エウドクシア【Aelia Eudoxia】

?‐404
ローマ帝国東帝アルカディウスの妃。フランク人バウトの娘で,400年アウグスタの称号を得る。熱心な正統派キリスト教信者で,夫に対して特に内政面や宗教問題で強い影響力をふるった。エウトロピウス失脚やコンスタンティノープル司教I.クリュソストモスの追放は,彼女の不興を被ったことが要因であった。しかし,彼女自身もまた宦官廷臣の妻たちの影響下にあった。4女1男(のちのテオドシウス2世)をもうけ,おそらく流産死去

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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