エコランパディウス(英語表記)Johannes Oecolampadius

改訂新版 世界大百科事典 「エコランパディウス」の意味・わかりやすい解説

エコランパディウス
Johannes Oecolampadius
生没年:1482-1531

スイス宗教改革者。人文主義学者としてロイヒリンエラスムスらと交友があったが,ルター感化を受け,1523年以来バーゼルの大学の教授として聖書神学を講じ,牧師となって改革派教会確立するために貢献した。神学的著作は少ないが,穏健で正確また包括的な判断をする教会指導者であり,宗教改革の一致をはかり,教会の国家からの自立のために努力した。その思想カルバンに引き継がれた。
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百科事典マイペディア 「エコランパディウス」の意味・わかりやすい解説

エコランパディウス

スイス,バーゼルの宗教改革者。エラスムス,ロイヒリンらと交わった人文学者にしてバーゼル大学教授。ルターに共鳴ツウィングリとともに改革派教会の確立に尽力した。
→関連項目バーゼル

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世界大百科事典(旧版)内のエコランパディウスの言及

【改革派教会】より

…プロテスタント諸教会の総称として使われる場合もあるが,正確にはとくにルター派に対してカルバン派の教会を指す呼称。スイスと南ドイツの諸都市は,ルター主義と若干の隔りをおく宗教改革をした(ツウィングリ,ブツァー,エコランパディウスら)。これが改革派の源流である。…

※「エコランパディウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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