世界大百科事典 第2版 「エリザベス[2世]」の意味・わかりやすい解説
エリザベス[2世]【Elizabeth II】
イギリス,ウィンザー朝の女王。ジョージ6世の長女。王女時代,第2次世界大戦中に予備国防軍に志願して国民から慕われた。1947年ギリシア王室出身のフィリップ・マウントバッテン(エジンバラ公Duke of Edinburgh,1921‐ )と結婚。妹のマーガレット王女と二人姉妹で兄弟がなかったため,52年父王の死後即位し,翌年盛大な戴冠式が挙行された。国民の王室に対する期待が,大英帝国の頃とは著しく変化してきている現在,女王はイギリスおよびイギリス連邦の首長として,忠実にその象徴的任務に従い,国事に参加してスピーチを行うほか,世界各国を親善訪問し,75年には公式に日本を訪れている。
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