デジタル大辞泉
「エルニーニョ現象」の意味・読み・例文・類語
エルニーニョ‐げんしょう〔‐ゲンシヤウ〕【エルニーニョ現象】
《El Niño events》赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に1度、海水温が平年より高くなる現象。発生海域のみならず、世界的な異常気象の原因となる。逆に海水温が下がるラニーニャ現象も知られる。→ダイポールモード現象
[補説]この海域は通常、貿易風が暖水を西に移動させ、深海から冷たい湧昇があることで同緯度の他の海域より水温が低い。ところが貿易風が異常に弱まることで、暖水の移動や湧昇が抑制され、この現象が発生する。狭い海域のみで生じるエルニーニョ1より広範囲で甚大な影響を及ぼす。
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