出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
デンマークの詩人。本国ではエーレンスレーヤーという。コペンハーゲン大学では法科に学んだが、古代北欧文学を耽読(たんどく)。ドイツ帰りの詩人ステフェンスからロマン精神を吹き込まれて書いた長詩『黄金の角杯(かくはい)』(1802)は、北欧ロマン主義の曙(あけぼの)を告げた。『千夜一夜物語』に材をとった詩劇『アラジン』(1805)は初期の代表作。1805年から09年にかけて王室の補助を受けてドイツ、フランス、イタリアに遊び、ゲーテやホフマンと親交した。初めはドイツ・ロマン派の影響が濃かったが、しだいに古代北欧の剛健さを慕うようになり、『北欧詩集』(1807)、詩劇『ヘルゲ』、また芸術家の悲劇を扱った『コレッジヨ』などを出して「スカンジナビアの詩王」と仰がれる。アンデルセン、イプセンをはじめ、多くの北欧の詩人や劇作家がその影響を受けた。
[山室 静]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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