オキシコドン(読み)おきしこどん

知恵蔵mini 「オキシコドン」の解説

オキシコドン

アヘンアルカロイド系麻薬の一種で、強い鎮痛作用や多幸感などを及ぼす化学物質。オキシコンチン錠、オキノーム散などの商品名で鎮痛薬として流通している。依存性・副作用が強いため、日本他多くの国では厳重に管理され、医師のみが主にがんにおける中度~高度疼痛に使用する。米国では、医師の処方箋があれば個人が薬局で購入・使用できるため、米国のオキシコドン消費量は全体の約7割に至るとされ、濫用などの社会問題となっている。

(2015-6-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のオキシコドンの言及

【麻薬】より

…薬理学的には,アヘン総アルカロイドと,これから分離して得られるモルヒネコデイン,これらの半合成体(ヘロイン,オキシコドンなど),およびモルヒネ類似の薬理作用と依存性を有する合成薬物(ペチジンなど)をさす。英語はギリシア語のnarkē(麻酔,麻痺)に由来し,これらの薬物を摂取すると,意識が混濁したり,感覚が麻痺状態になることから,麻酔様状態を起こす薬物の意でつけられた。…

※「オキシコドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android