百科事典マイペディア 「オットー・サイクル」の意味・わかりやすい解説
オットー・サイクル
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…72年G.ダイムラーとW.マイバハを迎えドイツ・ガス原動機製作会社を設立,この機関の改良を続けたが,好成績を得るにいたらず,結局放棄する。代りに,ボー・ド・ロシャAlphonse Beau de Rochas(1815‐93)の4サイクル機関の理論(1862特許)によって,内燃機関の開発に向かい,76年,現在,オットー・サイクルとして知られる4サイクル方式の内燃機関を製作,翌年には特許を得た。この機関は,爆音の激しかったルノアール機関に比べてはるかに静かであったところから,〈無音オットー〉と呼ばれ,78年のパリ万国博覧会でも評判を集めた。…
…理想化された内燃機関が行う熱力学上のサイクルは,加熱(燃焼)様式により3通りある。図1-aの定容サイクル(定容燃焼サイクル)は一定の容積で加熱と冷却が行われ,圧縮と膨張が断熱的に行われるもので,オットーサイクルとも呼ばれ,火花点火機関の基礎となるサイクルである。図1-bの定圧サイクル(定圧燃焼サイクル)は一定圧力の下で加熱が,また一定容積の下で冷却が行われ,圧縮と膨張が断熱的に行われるもので,ディーゼルサイクルとも呼ばれ,初期のディーゼルエンジンの基礎サイクルともいえるものである。…
※「オットー・サイクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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