オルドス

百科事典マイペディア 「オルドス」の意味・わかりやすい解説

オルドス

中国,内モンゴル自治区南部,黄河湾曲に囲まれた草原砂丘高原で,南は万里長城に限られる。漢字では鄂爾多斯。中国人は河套(かとう)と呼ぶ。イフジュ(伊克昭)盟の大部分を占め,東部雨量も多く,モンゴル人の遊牧地帯をなす。古く南北民族の争奪地となったが,18―19世紀に漢民族入植が多く,現在は灌漑(かんがい)も行われ農業が盛ん。
→関連項目オルドス文化楡林

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「オルドス」の解説

オルドス
Ordos

モンゴルの部名。中国内蒙古自治区伊克昭(イフジョー)盟の地で,黄河湾曲部の内側の地域。オルド宮廷を意味し,チンギス・カン廟が置かれたことからこう呼ばれる。16世紀初めに,ダヤン・ハーンが右翼3万戸の一つとし,第3子バルスボロトを分封して以後,その子孫が拠った。1635年に清朝に服属し,七つの旗に編成され,イフ・ジョー盟と称された。清末から漢人による開墾に対して住民による抵抗運動が発生した。

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世界大百科事典 第2版 「オルドス」の意味・わかりやすい解説

オルドス【Ordos】

中国の内モンゴル自治区南部のイフジュ(伊克昭)盟に属する地域。西,北,東を黄河によって囲まれ,南は万里の長城が境界となっている。黄河にとり囲まれた地域という意味で,中国人は河套(かとう)と称する。南が高く(1500m)北が低い(1000m)高原で,大部分が砂漠と草原の乾燥地帯である。16世紀(明代の中期)からモンゴル族オルドス部の遊牧地となったので,その名が生まれた。モンゴル高原の南延部をなしていて,古くから漢民族と北方遊牧民族との争奪地であった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「オルドス」の解説

オルドス
Èěrduōsī

中国,内モンゴル自治区南西部,黄河と万里の長城に囲まれた高原地域
古くは河南・河套 (かとう) と呼ばれた。遊牧の適地が多く,古くから北方遊牧民と漢族との抗争があった。秦〜漢代には匈奴 (きようど) がしばしば侵入し,五胡十六国時代には夏,宋代に西夏が建国した。明末期,モンゴルのオルドス部が占拠してからオルドスと呼ばれるようになった。

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