日本音楽,芸能の用語。(1)能や長唄の打楽器の手組の一種。頭組(かしらぐみ)から地(じ)へ移るために打つ手組。同じ性格の手組を〈オロシノ類〉と呼ぶが,これを単にオロシともいう。(2)能の舞事(まいごと)の楽句名。舞の進行に区切りをつける〈段〉のあと,基本である〈地〉に移る前に置かれ,テンポをゆるめて変化をつける部分。笛は〈オロシノ譜〉と呼ばれる特別な旋律を奏し,打楽器もオロシノ類を打つ。ただし,舞の最終節や,〈急ノ舞〉などの急迫した性格の舞事には,この楽句は置かれない。(3)長唄の囃子事の一種。能管と小鼓・大鼓で奏する場合と,太鼓の加わる場合がある。合戦や立回リなどに用いられる。また,太鼓・大太鼓を加えて,舞踊物で人物がかけ出してくる場面にも用いる。
執筆者:松本 雍
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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