オーデル[川](読み)オーデル

百科事典マイペディア 「オーデル[川]」の意味・わかりやすい解説

オーデル[川]【オーデル】

ヨーロッパ中部の川。ポーランド語でオドラOdra川とも。チェコズデーテン山地に発し,シュレジエン地方を蛇行(だこう)しながら北西に流れ,下流ナイセ川を合わせ,ドイツとポーランドの国境オーデル・ナイセ線)をなし,並行する2本の水路に分かれてシュチェチンの海岸湖に流入バルト海に通じる。全長913km。ベルリンの工業地帯と運河で結ばれ,さらにエルベ川ドナウ川との連絡が計画されている。
→関連項目ドイツポーランド

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世界大百科事典 第2版 「オーデル[川]」の意味・わかりやすい解説

オーデル[川]【Oder】

ヨーロッパ中央部を北流する川。ポーランド語名はオドラOdra川。全長903km。流域はポーランド西部とドイツ東部をおおう。チェコ北部のズデーテン山地に源を発し,カルパチ山脈の峠を越えてポーランド領内にはいる。いくつかの支流を合わせつつシロンスク(シュレジエン)平原を北西に流れ,ブロツワフ(旧ブレスラウ)を貫流モレーンの台地間を曲流しながら下る。ウィルヘルム・ピーク地方でナイセ川を,さらに右岸にワルタWarta川を合わせ,北流してオーデル湾に注ぐ。

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