カイエ(読み)かいえ(英語表記)Cahiers フランス語

精選版 日本国語大辞典 「カイエ」の意味・読み・例文・類語

カイエ

〘名〙 (cahier) ノートブック練習帳

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デジタル大辞泉 「カイエ」の意味・読み・例文・類語

カイエ(〈フランス〉cahier)

帳面。練習帳。「カイエデュシネマ(=フランス映画雑誌)」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイエ」の意味・わかりやすい解説

カイエ
かいえ
Cahiers フランス語

陳情書と訳す。正確にはCahiers de doléances。フランス革命前の旧制度における民意代表機関である、三部会への代表を選出するにあたって、各選挙区ごとの各身分(僧侶(そうりょ)、貴族、第三身分=平民)ごとに陳情をまとめて、最終的には各州の代表に託した文書をいう。したがって代表は三部会においてカイエの内容を実現すべく行動すべきことが要求されるが、その強制力がどれほどのものかに関しては、諸説がある。とくに注目されるカイエは、いうまでもなく1789年の三部会選挙の際のもので、革命勃発(ぼっぱつ)にあたってのフランス国民の政治意識ないし要求がいかなるものかを探るのに不可欠のデータである。

[樋口謹一]

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世界大百科事典 第2版 「カイエ」の意味・わかりやすい解説

カイエ【René Caillié】

1799‐1838
フランスの探検家。ヨーロッパ人として初めて,アフリカ内陸の幻の都トンブクトゥに到達して生還した。貧しいパン屋の息子として生まれ,早く母を失い,アルコール中毒の上に盗みぐせのあった父も獄死して,11歳のとき孤児となった。靴職人の見習いをさせられたが,この仕事をきらい,友だちとも遊ばず,何か世間を驚かすようなことをしたいと考えた。当時ヨーロッパ人にとって謎の黄金の都だったトンブクトゥ一番乗りの夢も,この頃からはぐくまれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイエ」の意味・わかりやすい解説

カイエ
Caillié, René-Auguste

[生]1799.11.19. ドセーブル,モーゼ
[没]1838.5. シャラントマリチーム,ラバデール
フランスの探検家。アフリカの神秘にひかれて 1816年セネガルを探検。 28年4月トンブクトゥにヨーロッパ人として初めて足を踏入れた。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カイエ」の解説

カイエ
Cahier de doléance

フランス革命前夜の三部会選挙に際し,各選挙集会で作成して議員に託した陳情書。聖職者,貴族,第三身分の身分別に分かれ,当時の世論をある程度反映している。

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367日誕生日大事典 「カイエ」の解説

カイエ

生年月日:1799年9月19日
フランスの探検家
1838年没

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