カイメンスナギンチャク(読み)かいめんすなぎんちゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイメンスナギンチャク」の意味・わかりやすい解説

カイメンスナギンチャク
かいめんすなぎんちゃく / 海綿砂巾着
[学] Epizoanthus fatuus

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱スナギンチャク目ヤドリスナギンチャク科に属する海産動物。西太平洋からインド洋海域に知られ、日本では本州の太平洋沿岸の深海に産する。300メートル以深に産するホッスガイ類(海綿動物)の柄部を、共肉で包んで群体となる。個虫褐色で、高さ、径とも2~5ミリメートル。体壁は異物を埋め込んで硬い。

[内田紘臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android