カシオペヤ座A(読み)カシオペヤざエー(その他表記)Cassiopeia A

改訂新版 世界大百科事典 「カシオペヤ座A」の意味・わかりやすい解説

カシオペヤ座A (カシオペヤざエー)
Cassiopeia A

カシオペヤ座で発見された第1番目の電波源電波天文学の分野でよく観測の行われるメートル波からセンチメートル波領域では,全天でもっとも強い電波源であるので電波強度の標準源,アンテナ利得較正の標準などに使われる。歴史には記録が残っていないが,今から300年程度前に爆発した超新星残骸で,電波源は視直径約4分角の環状に広がっていて,電波源が殻構造をもつことを示している。光による観測でも,電波源の分布に沿って星雲状物質が分布しているのがわかる。電波源,光で見た星雲状物質とも,外向きの運動をもち現在も膨張が続いていることを示している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 森本

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む