山川 世界史小辞典 改訂新版 「カシュガル・ハン国」の解説
カシュガル・ハン国(カシュガル・ハンこく)
Kāshghar Khān
1524~1680
いわゆる東チャガタイ・ハン国の後裔,サイード・ハンが16世紀初頭に樹立した国家。タリム盆地周縁の諸オアシスを広域的に統治する政権を実現した。首都はヤルカンド。中国ではヤルカンド・ハン国と呼称される。17世紀に入ると,カシュガル・ホージャ家のホージャたちと実権をめぐって相争い,衰退した。ジュンガル勢力の進出と統治により,1680年に事実上滅亡した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報