カストル(ギリシア神話)(読み)かすとる(英語表記)Kastōr

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カストル(ギリシア神話)
かすとる
Kastōr

ギリシア神話の双子神ディオスクロイ一人。母はレダ。父はゼウスとも、ティンダレオスともいわれる。またティンダレオスの子であることから、カストルは人の子として死ぬ運命にあったという。彼は戦術に優れ、乗馬も巧みであった。叔父レウキッポスの娘ヒラエイラを略奪して妻とし、アノゴンを得た。

[伊藤照夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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