カチューシャ(英語表記)〈ロシア〉katyusha

デジタル大辞泉 「カチューシャ」の意味・読み・例文・類語

カチューシャ(〈ロシア〉katyusha)

ヘアバンドの一。弾力性のある細い金属板などをまるくして布などをかぶせたもの。名称は、大正初期に上演されたトルストイ小説復活」の女主人公由来

カチューシャ【Katyusha】[人名]

トルストイの小説「復活」の女主人公の名。

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精選版 日本国語大辞典 「カチューシャ」の意味・読み・例文・類語

カチューシャ

  1. [ 1 ] ( Katyusha ) トルストイの小説「復活」の女主人公の名。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ヘアバンドの一つ弾力のある細い金属板などをたわめて布などをかぶせたもの。名称は、大正初期に上演されたトルストイの小説「復活」の女主人公に由来。

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百科事典マイペディア 「カチューシャ」の意味・わかりやすい解説

カチューシャ

トルストイ作《復活》の女主人公。

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世界大百科事典(旧版)内のカチューシャの言及

【髪飾】より

…代りに登場したのがヘアピンとリボンであった。大正時代には,一時カチューシャと呼ばれるゴム製の輪櫛が若い女性の間でもてはやされた。いわゆる洋髪になってからも,髪を長く編んだり,パーマネント・ウェーブをかけた髪を巻き込んだり,ヘアピンで止めていた時代には,まだかなりの髪飾が見られた。…

【松井須磨子】より

島村抱月との恋愛で協会を除名され,大学教授の座を追われた抱月と芸術座という劇団を1913年(大正2)に結成,女座長として以後毎公演の主役を演じ続けた。劇中歌を歌うのがその演出の特色で,特に《復活》のカチューシャ(〈カチューシャ可愛や〉の歌),サロメが評判であった。中村吉蔵の創作劇や自宅に隣接した芸術俱楽部での小公演は,芸術的な活動であった。…

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