カップ
① 洋風の、ふたのない丸い器。
あしがついているものもある。
※社会百面相(1902)〈
内田魯庵〉新妻君「『氷菓子てエと憶出すワ』と軈て碗
(カップ)に半ばほど喰べて下へ置きつ」
(ロ) コーヒー、紅茶などを入れる、
取っ手の付いた
茶碗。
※龍源寺(1934)〈
渋川驍〉四「紅茶をカップについでゐた娘が」
※むき玉子(1891)〈尾崎紅葉〉一四「対手なくては物淋し、少し飲まぬかと盃(カップ)をさされ」
(ニ) 水や料理
材料の量をはかる、取っ手の付いた器。一カップはふつう二〇〇cc。
計量カップ。
② 優勝杯。金属製で、あしのついたもの。
トロフィー。
※東京朝日新聞‐明治四〇年(1907)七月二日「
春秋の二季に於て、交る交る試合を為し、チャンピオン・カップをも作り置きて、之を争ふこととなるべし」
④
ゴルフで、ボールを打ちこむ穴。
ホール。〔アルス新語辞典(1930)〕
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デジタル大辞泉
「カップ」の意味・読み・例文・類語
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カップ
KAPF
朝鮮プロレタリア芸術同盟 Korea Artista Proleta Federatio (エスペラント語) の略称。新傾向の文学同人「パスキュラ」の朴英煕,金基鎮らが「焔群社」同人のソン・ヨン (宋影)や李箕永らの個人に呼びかけ,多くの進歩的文学者を結集して,1925年8月 23日に結成された。文学,演劇,美術,音楽の4専門部を設置したが,文学,演劇以外の部はほとんど活動しなかった。プロレタリア文学における階級意識,目的意識をより明確にし,また創作方法において,批判的リアリズムから社会主義リアリズムへの転換を行なったことにおいて,文学史上画期的な運動となった。盟員は 100名をこえ,当時の芸術家の多数を占め,日本の植民地支配に最も激しく対決した文化団体であったが,31年8月の第1次検挙と 34年5月の第2次検挙で盟員のほとんどが検挙され,組織そのものも 35年5月 21日に解散させられた。
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カップ【Karl William Kapp】
1910‐76
アメリカの経済学者。ドイツに生まれ,スイスのジュネーブ大学で1936年学位をとったが,ナチスの迫害により,ロー夫人と37年にアメリカへ亡命,帰化した。ニューヨーク市立大学教授を65年までつとめた後,スイスのバーゼル大学教授(1967‐71)。第2次大戦前後にみられた著しい生産力の拡大と技術革新の裏に人体の損傷,森林荒廃や農地の浸食が進むことを憂え,《私的企業と社会的費用――現代資本主義における公害の問題》(1950)を著し,私企業の利益追求によって増大する社会的費用に注目し,新政治経済学の樹立を提唱した。
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カップ
(1) 液体を主に入れる小型の容器.(2) 大まかに,液体の量を表示する方法.日本では,普通200ml(コメの量を体積ではかる場合は180ml),米国では240ml.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
カップ【cup】
➀取っ手のある洋風の茶碗。材質はガラス、陶器、金属などで、用途によりコーヒーカップ、マグカップ、ティーカップなどがある。
➁ふたのない小さな丸いうつわ。
出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報
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カップ
生年月日:1910年10月27日
スイスの経済学者
1976年没
カップ
生年月日:1858年7月24日
ドイツの政治家
1922年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報