ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カヌート」の意味・わかりやすい解説 カヌートCanute(Knud), the Great [生]995.2.3.[没]1035.11.12.デンマーク王 (在位 1014~35) ,イングランド王 (在位 16~35) ,ノルウェー王 (在位 28~35) 。クヌート,「大王」とも呼ばれる。父のデンマーク王スウェイン1世とともにイングランドへの侵入を繰返した。イングランド王アゼルレッド2世の暗殺 (16) により事実上の支配者となり,同王の妃エマと結婚 (17) ,王選立権をもつ賢人会議によって,正式のイングランド王となった (17) 。兄の死 (18/9) によって単独のデンマーク王となり,ノルウェーを征服して短期間ながらノルウェー王として承認された (28) 。スウェーデンの一部を含む大アングロ・スカンジナビア王国を創建した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
旺文社世界史事典 三訂版 「カヌート」の解説 カヌートCanut 995ごろ〜1035イングランドを征服したデーン(ノルマン)人の王デンマークの王子の生まれ。イングランドに侵入し,1015年ほぼ全土を占領。翌年アングロサクソン諸侯に推されてイングランド王(在位1016〜35)となり,デーン朝を創始,1018年兄の死でデンマーク王(在位1018〜35)を兼ねた。のち,ノルウェー・スウェーデンの一部を征服して北欧における一大海上帝国をつくり,イングランドに航海民族の伝統を導入したが,彼の死後,統一は瓦解した。 出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報