カピラ(英語表記)Kapila

改訂新版 世界大百科事典 「カピラ」の意味・わかりやすい解説

カピラ
Kapila

サーンキヤ学派開祖と伝えられる古代インドの哲学者生没年不詳。神話に登場するカピラ仙と同一視されたり,また前350-前250年ころの人であるとも言われるが,事実は不明。唯一著作と伝えられている《サーンキヤ・スートラ》も,実は14~15世紀のもの。諸伝承は一致してカピラ-アースリ-パンチャシカの師弟関係を伝えている。その二元論思想は,ヨーガ学派基礎となり,また,後代のベーダーンタ学派に大きく影響した。
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百科事典マイペディア 「カピラ」の意味・わかりやすい解説

カピラ

サーンキヤ(数論)学派の開祖とされる古代インドの哲学者。生没年不詳。その作とされる《サーンキヤ・スートラ》も後世偽書である。

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旺文社世界史事典 三訂版 「カピラ」の解説

カピラ
Kapira-Vasthu

正しくはカピラヴァストゥ
インド北方のヒマラヤ山麓,ネパールにある釈迦 (しやか) 生誕の地。

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