カフカス[山脈](読み)カフカス

百科事典マイペディア 「カフカス[山脈]」の意味・わかりやすい解説

カフカス[山脈]【カフカス】

コーカサス山脈とも。黒海とカスピ海の間に連なり,カフカス地方を南北に2分する褶曲(しゅうきょく)山脈ロシアでは〈大カフカス〉と呼び,約300km南方の〈小カフカス〉と区別する。大カフカスの南側を〈ザカフカス〉という。歴史的にアジアヨーロッパの境と考えられてきた。延長1200km,幅70〜200km。エリブルス山,カズベク山,シハラ山(5201m)など万年雪と氷河におおわれた5000m以上の高山が多い。南北横断路としてはジョージア軍用道路,オセチア軍用道路の2本がある。
→関連項目オセチアジョージアロシア

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世界大百科事典 第2版 「カフカス[山脈]」の意味・わかりやすい解説

カフカス[山脈]【Bol’shoi Kavkaz】

黒海とカスピ海の間につらなる山脈で,ロシアでは〈大カフカス山脈〉と呼び,約300km南方にある〈小カフカス山脈〉と区別している。歴史的にはアジアとヨーロッパの境界とされてきた山脈で,北側はロシア領,南側はグルジア領,アゼルバイジャン領となる。長さ1200km,最大幅180km,平行する何列かの山脈からなる。最高部は分水嶺山脈と,その北に平行して走るボコボイ山脈で,ともに標高5000mを超える峰をいくつか持つ。

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