精選版 日本国語大辞典 「カリアティード」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
女像柱。建築の梁(はり)を支える円柱のかわりに女人像を用いた柱。ギリシア語ではカリアティデスkaryatidesで、アトランテス(男像柱)の対語。古代の文献によれば、ペルシア戦争の際にペロポネソス半島のカリュアイという町がペルシア方に味方したため、戦後その罰としてカリュアイの女たちを奴隷とし、生涯重荷を担ぐ苦役を科し、そのことを後世に伝えるために公共建造物にその像を用いたと伝えている。しかし実際には、このような女像柱はペルシア戦争の時代よりはるかに以前から用いられており、古い作例にデルフォイのシフノス人の宝庫(前6世紀中ごろ)の2体の女像柱がある。アテネのアクロポリスにあるエレクテイオンの6体がもっともよく知られている。
[前田正明]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…彼の娘たちヘスペリデスの守る黄金のリンゴをヘラクレスがとりにきたとき,アトラスがリンゴをとってやる代りに,一時彼に蒼穹を背負わせた話は有名。アトラスの複数形アトランテスAtlantesはカリアティード(女人像柱)の対になる〈男性像柱〉を意味する建築用語で,アクラガスのオリュンピエイオンにその最初の使用例が残っている。地理学では,アトラスはアフリカ北西海岸に沿って東西に伸びる巨大な山脈の名称。…
…48年以降レスコに協力してルーブル宮殿の建築装飾に参加する。とくに50‐51年に制作した〈カリアティード〉(女性人像柱)4体はグージョンの数少ない丸彫像の作例で,イタリア・ルネサンスの範例を越えて古典古代風に近づく表現を示す。同宮殿の建築装飾には62年まで従事し,多額の支払を受けている。…
…これらの柱はいずれも上部にいくに従って柱身が細くなる(エンタシス)が,ギリシア以前のクレタやミュケナイの建築にみられる柱は上が太くなる円柱である。またギリシアでは,カリアティード(女像柱),アトランテスatlantes(男像柱),ヘルマイなど,柱と彫像を組み合わせる試みがみられた。小アジアやインドでも,柱頭に動物の姿が刻まれたり縦溝が施されたりし,彫刻が柱身を覆ったりする形式がみられる。…
※「カリアティード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新