化学辞典 第2版 「カリクレイン」の解説
カリクレイン
カリクレイン
kallikrein
キニノーゲンからキニン類(ブラジキニンとカリジン)を生成するプロテアーゼ.産物のペプチドであるキニンには毛細血管の透過性亢進や血管平滑筋の弛緩作用があり,後者による血圧低下は循環調節に重要であり,キニン-カリクレイン系とよばれている.分子量や存在場所が異なる複数のカリクレインが存在する.血中カリクレインはキニノーゲンからブラジキニン(RPPGFSPFR)を,組織カリクレインはキニノーゲンからカリジン(KRPPGFSPFR)を生成する.[CAS 9001-01-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報